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経費精算システムの比較と選び方|申請・承認・会計連携を自動化【中小企業向け】

経費精算システムの比較と選び方|申請・承認・会計連携を自動化【中小企業向け】

月末になると、従業員から集まる領収書とExcelの申請書を一枚ずつ突き合わせ、交通費の定期区間を手で控除し、間違いがあれば差し戻す。承認待ちのメールが滞留し、月初の支払いがいつもギリギリになる——経費精算は、申請する従業員・承認する上長・処理する経理の三者が毎月必ず関わるのに、いまだに手作業が残りやすい業務です。

ここを経費精算システムに置き換えると、スマホでの申請から承認、会計ソフトへの仕訳連携、電子帳簿保存法に沿った領収書保管までが一気通貫で回ります。本記事では、楽楽精算・マネーフォワード クラウド経費・freee経費精算・ジンジャー経費・バクラク経費精算という主要5サービスを、実額の料金と機能で比較し、規模別の選び方まで整理します。

※料金・機能・法対応は変わり得ます。本記事は選び方の整理です。個別システムの最新仕様は公式サイトでご確認ください。

結論:タイプ別のおすすめ

経費精算システムを会社規模と既存環境と重視機能で選ぶタイプ別比較

時間がない方向けに、先に結論をまとめます。

  • 会計もまとめて効率化したい少人数の会社:マネーフォワード クラウド経費。少人数なら月額数千円から始められ、同社の会計・給与とつながる。
  • 経費精算だけを腰を据えて自動化したい中堅企業:楽楽精算。導入実績が豊富で、複雑な承認フローや規程チェックに強い。
  • すでにfreee会計を使っている会社:freee経費精算。会計との連携が前提で、仕訳まで一気通貫。
  • 労務・勤怠など人事系とまとめたい会社:ジンジャー経費。1人あたりの従量制で、必要な機能だけ足せる。
  • AI-OCRの読み取り精度と入力の速さを重視する会社:バクラク経費精算。レシート読み取りと申請のスピードに定評がある。

主要5サービスの料金を比較

経費精算システムの固定料金型と利用人数連動型を将来規模まで比較する

経費精算システムの料金は「初期費用+固定の月額」型と「1人あたりの従量課金」型に大きく分かれます。公式サイトで公表されている料金を整理すると、次のとおりです。

サービス初期費用月額の目安課金の考え方無料トライアル
楽楽精算100,000円〜30,000円〜固定月額+人数・オプションで変動あり(要確認)
マネーフォワード クラウド経費無料4,480円/月〜(年払い・少人数)プラン制+6名以上は追加500円/名1ヶ月無料
ジンジャー経費要問い合わせ300円/月〜(1人あたり)利用人数に応じた従量制1ヶ月無料
freee経費精算要問い合わせ基本料金+ID課金(要見積もり)基本料金+利用人数あり
バクラク経費精算無料(要確認)要問い合わせ(資料DL)利用規模に応じた個別見積もりあり

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。すべて税抜で、改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。freee・バクラクは公式が料金表ダウンロード・個別見積もり方式のため、本記事では実額を断定せず「要問い合わせ」としています。

数字の見方を補足します。

  • 楽楽精算は初期費用10万円・月額3万円台からで、固定費が中心。利用人数やオプションで月額が上がる構成です。一定規模で申請件数が多い会社ほど、1件あたりのコストが下がっていきます。
  • マネーフォワード クラウド経費は、年払いのスモールビジネスプランで月4,480円(一括53,760円/年)、ビジネスプランで月6,480円(一括77,760円/年)。月払いはそれぞれ月5,980円・7,980円です。6名以上になると1名あたり月500円の追加が発生します。少人数のうちは固定費を低く抑えられるのが強みです。
  • ジンジャー経費は1人あたり月額300円台からの従量制で、人数が読みやすい料金。人事・労務シリーズと組み合わせる前提なら相性が良いタイプです。
  • freee経費精算バクラク経費精算は、公式が利用人数や契約形態に応じた個別見積もり方式をとっており、公開の定価が出ていません。どちらも無料トライアルや資料ダウンロードが用意されているので、人数を伝えて見積もりを取るのが確実です。

「人数が少なく固定費を抑えたい」ならマネーフォワードやジンジャーの従量・少人数プラン、「申請件数が多く運用を作り込みたい」なら楽楽精算のような固定月額型が向きます。会計ソフトをfreeeやマネーフォワードで揃えているなら、同系列の経費精算を選ぶと連携の手間が減ります。

機能で比較する

領収書読取から承認と会計連携と電子保存までの経費精算機能比較

料金が近くても、現場の使い勝手は機能で差が出ます。比較で見るべき軸を、主要サービスの傾向とあわせて整理します。

機能楽楽精算MF クラウド経費freee経費精算ジンジャー経費バクラク経費精算
領収書のAI-OCR読み取り◎(精度に定評)
ICカード・乗換案内連携
承認フロー(多段階・代理)
会計連携各社会計と連携MF会計と密連携freee会計と密連携各社会計と連携バクラク会計と密連携
電子帳簿保存法対応
インボイス対応

※対応状況は2026年6月時点で各社が公表する一般的な傾向です。詳細な対応範囲・認証状況は各公式サイトでご確認ください。

ポイントを噛み砕くと、次のようになります。

  • 承認フローの柔軟さは楽楽精算が一日の長。多段階承認・代理承認・部門別ルートなど、組織が大きくなるほど効く作り込みができます。
  • 会計連携の密度は、同じシリーズで揃えたときが最も高くなります。freee会計ならfreee経費精算、マネーフォワード クラウド会計ならMFクラウド経費、というように、仕訳の取り込みや勘定科目の同期がスムーズです。
  • 読み取りの速さ・精度を重視するならバクラク経費精算が候補。レシートを撮影してから申請完了までの操作が少なく、現場の入力負担を減らしやすい設計です。
  • 電帳法・インボイス対応はいずれも対応済みですが、「スキャナ保存の要件を満たす形で運用できるか」「適格請求書の登録番号を自動で確認できるか」まで、自社の運用に落として確認しましょう(→電帳法ガイドインボイスガイド)。

選び方の判断軸

申請と承認と自動化と会計連携と法対応と拡張性で経費精算を選ぶ

比較表だけでは絞り切れないとき、次の6つの軸で点数化すると決めやすくなります。

  1. 申請のしやすさ:従業員がスマホで迷わず申請できるか。ここが弱いと差し戻しが増え、効率化の効果が薄れます。
  2. 承認フローの再現性:自社の承認ルート(多段階・代理・条件分岐)をそのまま設定できるか。
  3. 交通費・経費の自動化:ICカード読み取りや乗換案内連携で、運賃や定期控除を自動化できるか。
  4. 会計連携:使っている会計ソフトと仕訳がつながるか。二重入力が消えるかが分かれ目です。
  5. 法対応:電子帳簿保存法・インボイスに、自社の運用で確実に対応できるか。
  6. 料金と拡張性:今の人数だけでなく、増員したときの月額の伸び方まで試算したか。

固定月額型(楽楽精算など)は人数が増えてもコストが急増しにくく、従量型(ジンジャー経費・MFの追加ユーザーなど)は少人数のうちは割安です。「2〜3年後の人数」で試算しておくと、後から割高に感じる失敗を避けられます。

場面別の結論

会社規模と利用中の会計労務環境と課題別に経費精算を選ぶ

最後に、よくある状況ごとの落としどころを示します。

  • 従業員10名以下・会計もこれから整える:マネーフォワード クラウド経費。少人数プランで固定費を抑えつつ、同社会計とまとめれば月次の流れが一本化できます。
  • 従業員30〜100名・申請件数が多い:楽楽精算。承認フローと規程チェックを作り込めば、経理の確認工数を大きく削れます。
  • すでにfreee会計を使っている:freee経費精算。仕訳まで一気通貫で、二重入力が消えます。料金は人数を伝えて見積もりを。
  • 勤怠・労務もシリーズで揃えたい:ジンジャー経費。1人従量で、人事系と一体運用しやすい構成です。
  • 入力スピードと読み取り精度が最優先:バクラク経費精算。現場の申請負担を最小化したい会社に向きます。

法人カードと組み合わせて、利用明細を自動で取り込む運用にすると、経費精算そのものを減らせます(→法人カードの選び方)。

導入手順とよくある失敗

経費精算システムを現場試用から会計連携まで確認して導入する手順

導入は「無料トライアル→現場テスト→規程整備→本番」の順で進めると失敗しにくくなります。具体的には、まず現場の数名でトライアル契約し、実際の領収書で申請から承認まで一周させ、つまずく箇所を洗い出します。次に承認フローと勘定科目を設定し、経費規程をシステムの運用にあわせて見直してから、全社展開します。

導入でつまずきやすいのは、次の3点です。

  • 現場の申請負担を試さずに決めてしまう:管理者目線で機能が豊富でも、従業員のスマホ操作が煩雑だと申請されず形骸化します。必ずトライアルで現場に触ってもらいましょう。
  • 承認フローを再現できないと後で気づく:代理承認や部門別ルートが必要なのに、契約後に設定できないと判明するケースがあります。自社の最も複雑な承認パターンを、トライアル中に再現できるか確認します。
  • 会計連携の設定を後回しにする:仕訳の連携を詰めないまま運用を始めると、結局経理が手で転記し直すことに。勘定科目の対応づけは導入時に固めておきます。

まとめ

経費精算を申請者と承認者と経理が無料試用で一周して確認する

経費精算システムは、申請・承認・会計連携を自動化し、毎月の手間とミス、法対応の負担をまとめて解決できます。料金は「初期費用+固定月額」型(楽楽精算)と「人数連動の従量・プラン制」型(マネーフォワード・ジンジャーなど)に分かれ、freee・バクラクは個別見積もり。申請のしやすさ・承認フロー・自動化・会計連携・法対応・料金の伸び方の6軸で比べ、最終判断は必ず無料トライアルで現場の使い勝手を確かめてから下しましょう。

バックオフィス全体の効率化を相談したい場合は、業務の棚卸しから一緒に設計できます。お気軽にご相談ください

よくある質問(FAQ)

経費精算システムの料金体系と試用と専用機能と法対応を確認する

Q. 経費精算システムの料金はどれくらいかかりますか? 提供形態で変わります。楽楽精算は初期費用10万円+月額3万円台からの固定費中心、マネーフォワード クラウド経費は少人数なら月4,000〜8,000円程度、ジンジャー経費は1人月300円台からの従量制です。freee・バクラクは基本料金+人数の個別見積もりとなります。自社の人数で試算し、必ず公式でご確認ください。

Q. 無料で使える経費精算システムはありますか? 完全無料での本格運用は限られますが、主要サービスの多くが1ヶ月程度の無料トライアルを用意しています。クレジットカード登録なしで試せる場合もあるので、契約前に現場の使い勝手を確かめられます。

Q. 会計ソフトの経費機能だけでは足りませんか? 従業員が増え、申請と承認のフローを回したい・交通費やICカード連携を使いたい段階になると、専用システムが効率的です。申請者・承認者・経理の三者が関わるなら専用機能が役立ちます。

Q. 電子帳簿保存法やインボイスに対応していますか? 本記事の主要5サービスはいずれも対応しています。ただし対応範囲や認証状況は変わり得るため、スキャナ保存要件や登録番号の自動確認まで、自社の運用に落として最新情報を公式でご確認ください。

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よくある質問

経費精算システムの料金はどれくらい?

提供形態で大きく変わります。楽楽精算は初期費用10万円+月額3万円台からの買い切り型に近い構成、マネーフォワード クラウド経費は少人数なら月額4,000〜8,000円程度、ジンジャー経費は1人月額300円台からの従量制です。freee・バクラクは基本料金+利用人数で個別見積もりとなります。自社の人数と申請件数で試算するのが確実で、料金は必ず各公式サイトでご確認ください。

会計ソフトの経費機能とは別に必要?

会計ソフトにも経費入力機能はありますが、従業員が多い・申請と承認のフローを回したい・交通費やICカード連携を使いたい場合は、経費精算に特化したシステムや、会計ソフトの経費精算機能を活用すると効率的です。申請者・承認者・経理の三者が関わるなら専用機能が便利です。

無料で使える経費精算システムはある?

完全無料で本格運用できるものは限られますが、多くの主要システムが1ヶ月程度の無料トライアルを用意しています。マネーフォワード・ジンジャー・バクラクなどはクレジットカード登録なしで試せる場合もあり、現場の使い勝手を確かめてから契約できます。最新の無料条件は各公式サイトでご確認ください。

交通費の精算も楽になる?

なります。ICカードの読み取りや、乗換案内サービスとの連携で運賃を自動入力できるシステムが多く、手入力や定期区間の控除の手間を減らせます。出張や日々の交通費が多い会社ほど効果が大きいです。

電子帳簿保存法やインボイスに対応している?

本記事で挙げた主要システムは、領収書の電子保存(電子帳簿保存法)や適格請求書(インボイス)の取り扱いに対応しています。ただし対応範囲や認証状況は変わり得るため、最新は各公式でご確認ください。あわせて自社の運用フローに合うかも確認しましょう。