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会計ソフトの料金比較|freee・マネーフォワード・弥生で安いのはどれ

会計ソフトの料金比較|freee・マネーフォワード・弥生で安いのはどれ

月末の夜、机の上にはレシートと領収書の山。1枚ずつ表計算ソフトに打ち込みながら、「この時間で見積書の1本も書けたのに」とため息をつく。会計ソフトの検討は、たいていこんな場面から始まります。

先に結論です(2026年6月時点の各社公式情報に基づきます)。

  • 簿記が苦手で、記帳と確定申告を最短で終えたい → freee会計
  • 請求書・経費・給与までバックオフィス全体を統合したい → マネーフォワード クラウド会計
  • 初年度のコストを抑えたい・相談しながら進めたい → 弥生(やよいの青色申告 オンライン/弥生会計 Next)

ただし、同じ会社でもプランによって年間数万円の差が出ますし、「最安プランではインボイスの消費税申告が使えない」といった見落としやすい条件もあります。実額と機能差を順に確認していきましょう。

まず押さえる:会計ソフト選びの5つの観点

会計ソフト選びで確認する事業形態と簿記知識と自動化と連携とサポート

細かい機能の前に、自社の前提を整理すると比較が一気に楽になります。

  • 事業形態:個人事業主か法人か(3社ともプラン体系が完全に別)
  • 簿記の知識:質問に答える形式で進めたいか、仕訳画面を直接触りたいか
  • 自動化のニーズ:銀行・カード連携やレシート取込をどこまで使うか
  • 連携範囲:会計だけでよいか、請求・経費・給与までつなげたいか
  • サポート:チャットで十分か、電話や業務相談まで欲しいか

この5点を頭に置いたうえで、いちばん気になる料金から見ていきます。

料金比較:3社の実額(2026年6月時点・税抜)

会計ソフトの料金を支払方法と必要機能と追加費用と継続期間で比較する

個人事業主向けプランの料金表

サービス/プラン年払い(月あたり)月払い主な違い
freee スターター980円(年11,760円)1,780円確定申告の基本機能。消費税申告は不可
freee スタンダード1,980円(年23,760円)2,980円消費税申告(インボイス対応)・レシート撮影
freee プレミアム3,316円(年39,800円)年払いのみ電話サポート・税務調査サポート付き
マネーフォワード パーソナルミニ900円(年10,800円)1,280円確定申告の基本機能。消費税申告は不可
マネーフォワード パーソナル1,280円(年15,360円)1,680円消費税申告(インボイス対応)
マネーフォワード パーソナルプラス2,980円(年35,760円)年払いのみ電話サポート付き
やよいの青色申告 オンライン セルフ年11,800円(初年度無料)年契約のみ機能は全プラン共通。操作サポートなし
やよいの青色申告 オンライン ベーシック年22,800円(初年度無料)年契約のみ電話・メール・チャットの操作サポート
やよいの青色申告 オンライン トータル年39,600円(初年度19,800円)年契約のみ操作サポート+仕訳・申告の業務相談

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

このほかfreeeには、LINEでレシートを送るとオペレーターが記帳まで代行する「入力おまかせプラン」(年払いのみ・月あたり4,150円、年49,800円、月60件まで・61件目からは1件70円)があります。記帳そのものを手放したい方向けの選択肢です。

法人向けプランの料金表

サービス/プラン年払い(月あたり)月払い主な違い
freee ミニマム2,980円(年35,760円)3,980円ひとり法人向け・記帳特化
freee スターター5,480円+従量(年65,760円〜)7,280円〜設立まもない法人向けの標準プラン
freee スタンダード8,980円+従量(年107,760円〜)11,980円〜直通電話サポート・経理業務機能
freee アドバンス39,780円+従量公式参照中小企業向け上位プラン
マネーフォワード ひとり法人2,480円(年29,760円)3,980円新設1年目・1名・仕訳年500件まで
マネーフォワード スモールビジネス4,480円(年53,760円)5,980円利用3名まで
マネーフォワード ビジネス6,480円(年77,760円)7,980円人数無制限(4名以上は1名300円/月)・消費税申告書
弥生会計 Next エントリー2,900円(年34,800円)3,480円会計+請求書+証憑管理
弥生会計 Next ベーシック4,200円(年50,400円)5,040円経費精算・部門管理を追加
弥生会計 Next ベーシックプラス7,000円(年84,000円)8,400円電話サポート・仕訳相談付き

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

なお、従来の「弥生会計 オンライン」は新規契約の受付を終了しており、弥生の法人向けクラウド会計は後継の「弥生会計 Next」が現行製品です。古い比較記事を参考にする際は注意してください。

料金表の読み方で注意したい3点

  1. 年払いと月払いの差が大きい。たとえばfreee法人スターターは年払いだと月5,480円、月払いだと月7,280円。同じプランで年2万円以上変わる計算です。
  2. 本体価格以外の従量課金がある。freee法人はユーザー追加(経理・経営者相当は年払い時1人月300円)、マネーフォワードはAI-OCRの処理件数超過分などが加算されます。
  3. 初年度キャンペーンは2年目から通常料金。やよいの青色申告オンラインの「初年度無料」は強力ですが、2年目以降の金額で他社と比べておくと乗り換えの後悔がありません。

機能・使い勝手の比較

クラウド会計ソフトの入力方法と自動連携と法対応とサポートを比較する

項目freee会計マネーフォワード弥生
簿記知識不要寄り。質問形式で入力あると活きる仕訳ベース従来の会計に近い操作感
銀行・カード連携自動取込・自動仕訳自動取込・連携先が広い自動取込・自動仕訳
レシート取込スタンダード以上で撮影取込プランごとに月15〜100件スマホアプリで取込
消費税申告(インボイス)スタンダード以上(個人)パーソナル以上(個人)個人向けは全プラン対応
電子帳簿保存法対応(詳細は公式参照)全プラン対応。優良電子帳簿はビジネスのみJIIMA優良電子帳簿認証
サポートチャット・メール。電話は上位プランメール・チャット。電話は上位プラン等プラン階層で電話・業務相談まで

簿記知識はどこまで必要か

freeeは「何にいくら使ったか」を質問に答える感覚で入力でき、借方・貸方を意識せずに複式簿記の帳簿が出来上がります。一方、マネーフォワードと弥生は従来の仕訳の考え方に近いため、簿記経験者や経理担当者にはむしろ速く、freee独自の画面に戸惑う経験者も少なくありません。「誰が毎日使うか」で評価が逆転するポイントです。

自動化とレシート取込

銀行・クレジットカードの明細自動取込は3社とも標準です。差が出るのはレシート処理で、マネーフォワードは撮影取込がパーソナルミニ月15件・パーソナル月30件・パーソナルプラス月100件と段階制、freeeはスタンダード以上で利用できます。紙のレシートが多い業種は、この上限を先に確認しておくと失敗しません。

確定申告・決算と法対応

個人の青色申告・e-Tax対応は3社とも備えています。分かれるのは消費税申告で、freeeはスタンダード以上、マネーフォワードはパーソナル以上、やよいの青色申告オンラインは全プラン対応です。法人の決算書作成も3社とも対応しますが、マネーフォワードのひとり法人プランは仕訳が年500件までという上限があります。請求書や領収書のデータ保存ルールは電子帳簿保存法の記事で整理しているので、あわせて確認してください。

サポート体制

  • freee:チャット・メールが基本。個人はプレミアム、法人はスタンダード以上で電話サポートが付きます。
  • マネーフォワード:メール・チャットが基本。個人の電話サポートはパーソナルプラスのみ、法人は登録から2か月間の電話サポート(予約制)があります。
  • 弥生:個人はベーシック以上で電話・メール・チャット、トータルなら仕訳や確定申告の業務相談まで可能。法人(弥生会計 Next)は電話サポート・仕訳相談がベーシックプラスに付きます。

「操作の質問」を超えて「この処理で合っているか」を聞きたい人には、業務相談まで踏み込む弥生のトータルプランが独特の安心感があります。

3社それぞれの特徴と注意点

freeeとマネーフォワードと弥生の運用上の特徴と注意点を比較する

freee会計:簿記が苦手な人の最短ルート

開業したての個人事業主が「とにかく申告を終わらせる」までの速さは3社で随一です。質問形式の入力と自動仕訳で、簿記を学ばずに帳簿が整います。注意点は独自UIで、他ソフトからの移行組や税理士事務所によっては好みが分かれること。実際の使用感や評判はfreee会計の評判・特徴で詳しく書いています。

マネーフォワード クラウド会計:バックオフィス統合の本命

会計単体ではなく、請求書・経費・給与・勤怠まで同じ基盤でそろえられるのが最大の強みです。事業が伸びて人を雇う段階になったとき、経費精算システムの比較給与計算ソフトの比較で扱うような周辺業務を同一アカウントに足していけます。仕訳ベースの画面なので、経理経験者がいる組織との相性も良好です。詳細はマネーフォワード クラウドの評判・特徴へ。

弥生:低コストと相談できる安心感、ただし世代交代に注意

個人向けの「やよいの青色申告 オンライン」は全プランで機能が同じ(差はサポートのみ)という分かりやすい設計で、初年度無料キャンペーンもあり導入コストは最安級です。法人向けは前述のとおり「弥生会計 Next」へ世代交代しており、デスクトップ版の弥生会計とも別製品です。老舗ならではのサポート品質を重視する方は、弥生(やよいの青色申告)の評判・特徴も参考にしてください。

あなたはどれを選ぶべきか:場面別の結論

事業形態と経理体制と連携範囲から会計ソフトを選ぶ判断フロー

  • 開業1年目・簿記が苦手な個人事業主 → freeeスターターかスタンダード。申告全体の流れは確定申告のやり方で予習できます。
  • 初年度の固定費を1円でも抑えたい個人 → やよいの青色申告オンライン セルフ(初年度無料、2年目から年11,800円・税抜)。
  • インボイス対応が急務(課税事業者になった) → 消費税申告ができるプランを最初から選ぶ。freeeならスタンダード、マネーフォワードならパーソナル、弥生は全プラン対応。
  • 設立1年目のひとり法人 → マネーフォワードひとり法人(年払いで月2,480円)かfreeeミニマム(月2,980円)。前者は新設1年目・1名という条件があるため、2年目以降の料金も見て選びます。
  • 経理担当者がいる法人 → 仕訳ベースで運用しやすいマネーフォワードか弥生会計 Next。電話で仕訳相談までしたいならNextのベーシックプラス。
  • 請求・経費・給与までまとめて効率化したい法人 → マネーフォワードのビジネス系プラン。
  • 記帳そのものを手放したい → freeeの入力おまかせプラン、もしくは経理代行・記帳代行の外注。自分でやらず専門家に任せる場合の費用感は確定申告を税理士に依頼する費用相場が目安になります。

それでも迷ったら、無料期間を使って2社を1週間ずつ並行で触るのが確実です。判断基準は機能の多さではなく「毎日触って苦にならないか」。会計ソフトは契約後に何百回も開くツールだからです。

乗り換え・導入の手順とよくある失敗

会計ソフトを期首に安全に乗り換えて連携とデータを確認する手順

導入・乗り換えは次の5ステップで進めます。

  1. 切り替え時期を決める:個人は1月(年初)、法人は期首が原則。
  2. 現在のデータを書き出す:既存ソフトや表計算から仕訳・残高をエクスポート。
  3. 開始残高と勘定科目を設定:科目名の対応を確認してから登録すると後の修正が減ります。
  4. 銀行・カード連携を設定し、1か月は並行運用:自動仕訳の精度と連携の安定を確認。
  5. 顧問税理士がいれば共有方法を確認:事務所によって対応ソフトが異なります。

そして、実際によくある失敗が次の3つです。

  • 最安プランで契約し、消費税申告ができないと申告直前に気づく。インボイス登録済み・登録予定の方は、契約前にプランの対応範囲を確認してください。
  • 年度の途中で乗り換えてデータが分断される。前半は旧ソフト・後半は新ソフトとなり、決算・申告で二重の集計作業が発生します。
  • 無料期間に自分のメインバンクやカードの連携を試さなかった。地方銀行や一部ネット銀行では連携可否・更新頻度に差があります。お試し期間は「触り心地」だけでなく、実データでの連携確認に使いましょう。

まとめ:金額の差より「続けられるか」で選ぶ

会計ソフトを簿記知識と業務範囲とサポートの適合で選ぶまとめ

個人事業主向けは年払いで月900〜3,316円(税抜)、法人向けは月2,480〜8,980円(税抜)前後が3社の主戦場で、金額だけなら差は年数万円に収まります。だからこそ最後の決め手は、自分の簿記レベルと業務範囲に合っているか、そして無料期間で触ったときに「これなら続けられる」と思えるかどうかです。

会計ソフトの選定を入口に、経理まわり全体や他のバックオフィス業務まで見直したい場合は、業務の棚卸しから一緒に設計できます。お気軽にご相談ください

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よくある質問

freee・マネーフォワード・弥生で料金が一番安いのはどれ?

個人事業主向けの最安プランは、年払い換算でマネーフォワードのパーソナルミニが月900円(税抜)、freeeのスターターが月980円(税抜)、やよいの青色申告オンラインのセルフプランが年11,800円(税抜)です(2026年6月時点)。やよいの青色申告オンラインは初年度無料キャンペーンを実施しているため、1年目の負担を最小にしたい方に向いています。

無料で使える会計ソフトはありますか?

3社とも無料で試せます。2026年6月時点で、freeeは30日間、マネーフォワードは1か月、弥生会計Nextは最大2か月の無料体験があり、やよいの青色申告オンラインはセルフ・ベーシックプランが初年度無料です。また、やよいの白色申告オンラインには0円のまま使い続けられるフリープランがあります。

インボイス(消費税申告)に対応するにはどのプランが必要?

個人事業主向けでは、freeeはスタンダードプラン以上、マネーフォワードはパーソナルプラン以上で消費税申告に対応します。やよいの青色申告オンラインは全プランで消費税申告・インボイスに対応しています。課税事業者になる予定の方は、最安プランで契約する前に対応範囲を必ず確認しましょう。

会計ソフトの乗り換えはいつ・どうやるのがいい?

事業年度の切り替わり(個人事業主は1月、法人は期首)に合わせるのが基本です。前のソフトから仕訳・残高データを書き出し、新しいソフトに開始残高を登録して切り替えます。年度の途中で乗り換えると2つのソフトにデータが分かれ、集計や申告の手間が増えるため避けるのが無難です。

簿記の知識がなくても会計ソフトは使えますか?

使えます。特にfreeeは質問に答える感覚で収入・支出を入力できる設計で、簿記用語に慣れていない方でも記帳しやすいのが特徴です。3社とも銀行口座やクレジットカードを連携すれば明細から自動で仕訳候補が作られるため、手入力は大幅に減らせます。