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キャッシュレス決済の比較|店舗向け4社の手数料と選び方

キャッシュレス決済の比較|店舗向け4社の手数料と選び方

レジ前で「すみません、現金だけなんです」と伝えた瞬間、客の手が一度止まる。観光客やキャッシュレス志向の若い層ほど、その一言で別の店へ流れていきます。会計のたびに釣銭を数え、閉店後にレジを締める手間も、現金中心の店ほど重くのしかかります。キャッシュレス決済は、もはや中小の店舗でも「あって当たり前」のインフラになりました。

問題は、サービスごとに決済手数料率・入金サイクル・端末費用がバラバラで、しかもクレジット・QR・電子マネーで料率が違うこと。本記事では、店舗向け主要4社(Square・Airペイ・STORES決済・楽天ペイ)を実額で比較し、業種・条件別にどれを選べばいいかまで踏み込みます。

※手数料・入金サイクル・仕様は変わり得ます。本記事は選び方の整理です。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

結論:タイプ別おすすめ

キャッシュレス決済を手数料入金スピードPOS連携1台完結などタイプ別に選ぶ

  • 手数料の安さ最優先(年商3,000万円未満の中小店)STORES決済(スタンダードプラン)。対面クレジット決済がVisa/Mastercard 1.98%と4社で最安水準。月額3,300円(税込)はかかるが、決済量が一定あれば手数料の差で回収しやすい。
  • 入金を早くしたい・特定銀行の口座があるSquare または 楽天ペイ。Squareは三井住友・みずほ口座なら翌営業日入金、楽天ペイは楽天銀行で365日翌日自動入金・振込手数料無料。
  • Airレジで売上管理している飲食・小売Airペイ。Airレジと一体で会計でき、初期・月額0円。
  • とにかく手軽に・全手段を1台でSquare。手数料が全決済手段一律でわかりやすく、月額0円・端末4,980円から始められる。

店舗向けキャッシュレス決済4社の実額比較

店舗向けキャッシュレス決済4社を手数料入金サイクル振込手数料端末費用月額費用で比較

まず、対面決済の決済手数料率を手段別に比較します(2026年6月時点・各社公式の公表値)。

サービスクレジットカードQRコード決済電子マネー月額費用
Square2.5%〜(※1)2.5%〜(※1)2.5%〜(※1)0円
Airペイ3.24%3.24%(※2)交通系3.24%0円
STORES決済(スタンダード)1.98%〜(※3)3.24%交通系1.98%/iD・QUICPay 3.24%3,300円(税込)
STORES決済(フリー)2.48%〜(※3)3.24%交通系1.98%/iD・QUICPay 3.24%0円
楽天ペイ3.24%(※4)2.95%〜2.95%〜0円

※1 Squareは年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の主要カードブランド対面決済で2.5%〜、それ以外は3.25%〜。クレジット・QR・電子マネーが同一区分。 ※2 AirペイのQRはd払い・PayPay・au PAY等が3.24%(税込)、COIN+のみ1.08%(税込)。 ※3 STORES決済の対面クレジットは年間キャッシュレス決済額3,000万円未満が対象。3,000万円以上はスタンダード2.98%/フリー3.24%。スタンダードのJCB等は2.38%、フリーのVisa/Mastercardは2.48%。 ※4 楽天ペイは新規加盟店・中小事業者向けにクレジット/楽天ペイ2.20%〜のプランあり(年間決済額の条件あり)。

次に、入金サイクル・振込手数料・端末費用です。

サービス入金サイクル振込手数料端末費用(目安)
Square三井住友・みずほ:翌営業日/他行:週1回(金曜)無料Square リーダー 4,980円/Square ターミナル 39,980円
Airペイみずほ・三菱UFJ・三井住友:月6回/他:月3回0円(ゆうちょ除く)0円スタートプログラム(カードリーダー代0円)
STORES決済自動入金(振込手数料無料)/手動は最短翌々営業日自動入金は無料・手動は10万円以上で無料スタンダード年間契約で1台無料/フリーは27,720円(税込)
楽天ペイ楽天銀行:365日翌日自動入金/他行:翌営業日楽天銀行は無料/他行は有料楽天ペイ ターミナル(導入0円キャンペーンあり)

※料金・手数料は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

この2つの表からわかる要点を整理します。

  • 手数料の最安水準はSTORES決済のスタンダード(クレジット1.98%)。ただし月額3,300円(税込)がかかるため、決済額が小さい店ではフリープラン(2.48%・月額0円)やSquare(一律2.5%)のほうが総額で有利な場合もある。
  • Squareは全決済手段が同じ料率区分で、料率計算がシンプル。QRや電子マネーが多い店でもクレジットと同じ感覚で扱える。
  • 入金の速さは銀行口座しだい。Squareは三井住友・みずほ、楽天ペイは楽天銀行で大きく差がつく。メインバンクと相性のいいサービスを選ぶと、振込手数料ゼロ・翌日入金が実現しやすい。
  • 端末はキャンペーンで実質0円にできることが多い(Airペイ・楽天ペイ・STORES決済の年間契約)。Squareは購入型だがリーダーが4,980円と安価。

対応する決済手段で取りこぼしを防ぐ

クレジットQR決済電子マネータッチ決済など客層に合わせた決済手段

手数料が安くても、客が使いたい決済手段に対応していなければ機会損失は防げません。4社はいずれも主要なクレジットカード・電子マネー・QRをカバーしますが、押さえどころを整理します。

種類主な対象補足
クレジット/デビット/タッチ決済Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners・Discoverタッチ決済(コンタクトレス)は会計が速く衛生的。客単価が高い業種ほど重要
QRコード決済PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY 等普及率が高く、若年層・インバウンドに強い
電子マネー交通系IC(Suica/PASMO等)・iD・QUICPay・楽天Edy・nanaco・WAONタッチで素早く、少額決済の回転が速い

自店の客層がよく使う手段に対応することが第一です。観光地ならQRと交通系IC、ビジネス街ならクレジットとタッチ決済、というように客層で優先順位が変わります。幅広く対応したいなら、1台でクレジット・QR・電子マネーをまとめて扱えるオールインワン型(Square・Airペイ・楽天ペイ ターミナル・STORES ターミナル)が便利です。

サービスのタイプと向き不向き

オールインワン端末スマホリーダーPOSレジ一体型のサービス比較

タイプ代表例向いているケース
オールインワン端末型Square・楽天ペイ ターミナル・STORES ターミナル1台で多くの決済手段に対応したい店舗
スマホ/タブレット+小型リーダー型Square リーダー・Airペイ・STORES決済初期費用を抑えて手軽に始めたい小規模店
POSレジ一体型Airペイ(Airレジ)・STORES決済(STORES レジ)・Square POSレジと決済・売上管理を一体で運用したい店舗

1台で複数の決済手段に対応するオールインワン型は、レジ横に置くだけで主要決済をカバーでき、中小店舗には扱いやすい選択肢です。すでにPOSレジを使っている、あるいは導入を検討中なら、そのレジと連携できる決済を選ぶと運用が一本化できます。

選び方の判断軸

キャッシュレス決済を対応手段手数料率入金振込費用POS連携サポートで選ぶ判断軸

迷ったら、次の順番で絞り込むと決めやすくなります。

  1. 対応決済手段:自店の客層が使う手段(クレジット/QR/電子マネー)に対応しているか
  2. 手数料率:対面クレジットの料率と、QR・電子マネーの料率を手段別に比較する
  3. 入金サイクル・振込手数料:メインバンクと相性のいいサービスか(Squareは三井住友・みずほ、楽天ペイは楽天銀行が有利)
  4. 端末・初期費用・月額費用:キャンペーンの有無、月額の有無を含めた固定費
  5. POSレジとの連携:レジ・売上管理と一体で使えるか
  6. サポート:トラブル時の問い合わせ窓口や対応時間

特に見落とされがちなのが入金サイクルと振込手数料です。手数料率が0.5%安くても、入金が月3回で振込手数料がかかると、資金繰りや実質コストで逆転することがあります。料率・端末代・月額費用・入金手数料・入金の早さをまとめた「総コスト」で判断しましょう。

場面別の結論

小さな店舗決済量が多い飲食店メインバンク多手段対応など場面別の選び方

  • 小さなカフェ・雑貨店(月商が小さめ) → 月額0円で始められるSquare(全手段一律2.5%)STORES決済フリープラン。固定費ゼロでリスクが低い。
  • 客単価が高く決済量も多い(年商3,000万円未満)STORES決済スタンダード(クレジット1.98%)。月額3,300円を払っても手数料差で回収しやすい。
  • 飲食店でAirレジを使う/使いたいAirペイ。レジと決済が一体になり、注文から会計まで滑らかになる(飲食店のIT活用も参照)。
  • 楽天経済圏・楽天銀行を使っている楽天ペイ。楽天銀行で翌日入金・振込手数料無料、中小事業者向け2.20%〜のプランも。
  • 三井住友・みずほがメインバンクSquare。翌営業日入金で資金繰りが読みやすい。

導入手順とよくある失敗

キャッシュレス決済の申し込み審査端末設定テスト決済本稼働とよくある失敗

導入の流れはどのサービスもおおむね共通です。

  1. 公式サイトから申し込み(本人確認書類・口座情報を用意)
  2. 加盟店審査(数日〜2週間程度)
  3. 端末の受け取り・初期設定(スマホ/タブレットとのペアリング)
  4. テスト決済 → 営業で本稼働

つまずきやすいポイントを3つ挙げます。

  • 手数料率だけで決めてしまう:率が最安でも、月額費用・端末代・入金手数料を足すと割高になることがある。必ず総コストで比較する。
  • 入金サイクルを確認しない:入金が月数回・振込手数料ありだと、資金繰りが苦しくなる。メインバンクと相性のいいサービスを選ぶ。
  • 客が使う決済手段に未対応:観光地でQRや交通系ICに非対応、ビジネス街でタッチ決済に弱い、といったミスマッチ。導入前に客層の支払い傾向を見ておく。

まとめ

キャッシュレス決済は対応手段総コスト入金POS連携客層業務効率化で選ぶ

キャッシュレス決済は、機会損失の防止・会計効率化・客単価向上につながる、店舗運営の必須インフラです。手数料率だけでなく、対応手段・入金サイクル・振込手数料・端末・月額費用・POS連携を総コストで比較し、自店の客層とメインバンクに合うサービスを選びましょう。年商3,000万円未満で手数料を抑えたいならSTORES決済スタンダード、入金を早めたいならSquareか楽天ペイ、Airレジ運用ならAirペイが基本線です。

レジや会計ソフトと連携させれば、決済から売上集計・記帳までまとめて効率化できます。店頭だけでなくネットショップを併設するなら、オンライン決済も合わせて設計しておくと、店舗とECの売上を一元管理しやすくなります(小売・ネットショップのIT活用も参考に)。

「決済・レジ・会計・予約をどう一体化して店舗業務を効率化するか」を相談したい場合は、一緒に設計できます。お気軽にご相談ください

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よくある質問

店舗向けキャッシュレス決済の手数料はどれくらい?

対面のクレジットカード決済で2%台前半〜3.24%が目安です。年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の中小店なら、STORES決済のスタンダードプランでVisa/Mastercard 1.98%、楽天ペイの新規・中小事業者向けで2.20%〜、Squareは全手段一律2.5%〜と、3%を下回るプランがあります。QR決済や電子マネーは3.24%前後が多く、手段ごとに料率が違う点に注意してください(2026年6月時点・各公式で要確認)。

初期費用や月額費用は無料にできる?

Square・Airペイ・楽天ペイは初期費用・月額費用が0円です。STORES決済はフリープラン(月額0円)とスタンダードプラン(月額3,300円税込)があり、手数料を下げたい場合は月額有料のスタンダードを選びます。端末はAirペイ・楽天ペイがキャンペーンで実質0円、Squareはリーダー4,980円から購入する形です。

個人店や小規模店でも導入できる?

できます。スマホやタブレットに小型端末をつなぐだけで始められ、初期費用を抑えて導入できます。1台でクレジット・電子マネー・各種QRをまとめて使えるオールインワン型(Square・Airペイ・楽天ペイ ターミナル・STORES ターミナル)が小規模店には扱いやすく、レジ横に1台置けば主要な決済をカバーできます。

入金サイクルが早いのはどのサービス?

Squareは三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら決済の翌営業日、それ以外は週1回(金曜)入金です。楽天ペイは振込先を楽天銀行にすると365日翌日自動入金・振込手数料無料になります。Airペイはみずほ・三菱UFJ・三井住友なら月6回、その他は月3回。STORES決済は自動入金で振込手数料無料です。資金繰りを重視するなら入金サイクルと振込手数料を必ず確認しましょう。

どのキャッシュレス決済サービスを選べばいい?

手数料の安さ重視で年商3,000万円未満ならSTORES決済(スタンダード)、特定銀行の口座があり入金を早めたいならSquareか楽天ペイ、Airレジを使う飲食・小売ならAirペイが基本線です。1台で多くの手段に対応するオールインワン型は導入が手軽で、自店の客層がよく使う決済手段に対応しているかを最優先に選びます。

POSレジや会計ソフトと連携できる?

できます。AirペイはAirレジ、STORES決済はSTORES レジと一体で使え、SquareもSquare POSや外部POSと連携します。決済データがレジ・売上管理・会計ソフトへ流れる構成にすると、記帳や売上集計の手間が大きく減ります。POSレジ選びとセットで検討するのがおすすめです。