KURYU お役立ちブログ
業務効率化

POSレジ比較|タブレットPOS主要4社の料金と決済手数料を実額で

POSレジ比較|タブレットPOS主要4社の料金と決済手数料を実額で

土曜のピークタイム、レジ前には3組の行列。閉店後はレジ締めと売上ノートへの転記に毎日30分。小さな店舗ほど、レジまわりの「もったいない時間」が利益を静かに削っていきます。タブレット型のPOSレジに替えると、会計は数タップで終わり、売上集計は自動化され、キャッシュレス決済もその場で完結します。

主要4サービスを料金と手数料で比べた結論を先にお伝えします。

  • 費用ゼロで今すぐ始めたい個人店 → Airレジ(月額0円)+Airペイ、またはSquare
  • レジと決済を一社にまとめて手早く導入したい → Square(無料プラン+対面カード手数料2.5%〜)
  • 在庫管理や複数店舗の本格運用をしたい小売店 → スマレジ(無料プランから段階的に拡張)
  • 客席のある飲食店のオーダー運用を改善したい → ユビレジ(月額6,900円〜の有料特化型)

なぜそう言えるのか、各社公式サイトの公表額をもとに具体的に比較していきます。

4サービスの料金・手数料比較表

POSレジ4サービスの月額・決済手数料・初期費用・業種適性を比較する表

サービスレジの月額決済手数料(対面カード)初期費用の目安向いている業種
Square0円(有料プランあり)2.5%(中小向け料率)、条件外は3.25%〜0円〜(Squareリーダー4,980円)小規模店全般・イベント出店
Airレジ+Airペイ0円3.24%(条件を満たすと2.48%)カードリーダー0円キャンペーンあり(iPadは別途)飲食・小売・サービスの個人店
スマレジ0円〜15,400円(税込)1.98%〜(条件あり)、電子マネー3.24%決済端末39,600円(0円キャンペーンあり)小売・複数店舗・在庫重視の店
ユビレジ6,900円(税抜)〜連携する決済サービスによるiPad・周辺機器(構成による)客席のある飲食店

※料金・手数料は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。最新・詳細は必ず公式サイトでご確認ください。

4つともiPadなどのタブレットで動くタイプで、従来のレジ専用機を買うより導入コストを大きく抑えられます。費用の中身を1社ずつ見ていきます。

Square:費用は決済手数料だけ、始めやすさで選ぶなら

SquareのようにタブレットPOSと決済端末で小規模店が始めやすい構成

レジアプリの利用・アカウント作成・売上の振込手数料がすべて0円で、かかる費用は決済手数料だけというシンプルな体系です。対面のカード決済は、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の中小事業者なら、Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discoverの6ブランドが2.5%。この条件を満たさない場合や、その他の対面決済は3.25%が基準です。

決済端末は4,980円のSquareリーダーから、持ち運べるSquareハンディ(44,980円)、レジ一体型のSquareレジスター(99,980円)まで段階があります。三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら決済日の翌営業日に入金されるため、資金繰りが厳しい時期の店舗にも向きます。飲食店・小売店向けの有料プランも用意されており、まず無料で始めて、必要になったら拡張できる構成です。

Airレジ+Airペイ:月額0円の定番、個人店の最有力

AirレジとAirペイのような個人店向けPOSと決済端末の組み合わせ

Airレジは注文入力・会計だけでなく、商品管理・売上分析・在庫管理・顧客管理まで、初期費用も月額も0円で使えます。手元のiPadかiPhoneがあれば、ソフト面の追加投資なしで使い始められるのが最大の強みです。

キャッシュレス決済は同じリクルートのAirペイを組み合わせます。月額固定費0円で、カード6ブランドとiD・QUICPayの手数料は3.24%。中小事業者向けの「決済手数料ディスカウントプログラム」の審査を通れば、カード6ブランドが2.48%に下がります(年間決済金額の上限などブランドごとに条件あり)。交通系電子マネーは2.95%、振込手数料はどの銀行でも無料です(ゆうちょ銀行は指定不可)。カードリーダー代が0円になるキャンペーンも実施されています。

スマレジ:無料から在庫・複数店舗まで伸ばせる

スマレジのように在庫管理・複数店舗・EC連携まで拡張するPOS運用

1店舗ならスタンダードプラン(月額0円)で基本的なレジ機能と売上分析が使えます。本格運用は有料プランで、プレミアム5,500円、プレミアムプラス8,800円、飲食向けのフードビジネスと小売向けのリテールビジネスが各15,400円(いずれも税込・1店舗あたり)という段階構成です。多品番の在庫管理やECとの連携に強く、在庫・受発注の仕組みまで含めて設計したい物販の店に向きます。

決済は専用端末のPAYGATE(39,600円・0円キャンペーンあり、月額3,300円)を使い、カード手数料は条件を満たす中小事業者で1.98%から、電子マネーは3.24%、QRコード決済は2.00%からです。月額と端末代がかかるぶん、手数料率は4サービスで最も低い水準を狙えます。キャッシュレス比率の高い店ほど回収しやすい構造です。

ユビレジ:飲食店の現場オペレーションに強い

ユビレジのように飲食店の注文・厨房・会計をつなぐPOS運用

月額6,900円(税抜)からの有料特化型で、1か月の無料お試しがあります。スタッフが手元の端末で注文を取り、そのまま会計まで流せるハンディ運用など、客席のある飲食店に必要な機能がそろっており、飲食店向けのセットは月額8,400円〜、在庫管理を含む小売向けセットは11,400円〜(いずれも税抜)です。

決済は自社の端末を持たず、Square・楽天ペイ・STORES決済など8つの外部サービスと連携する方式です。手数料は連携先のサービスに依存するため、すでに決済端末を導入済みの店舗なら、それを活かしてレジ側だけを強化できます。

選び方の判断軸は4つ

POSレジを業種・店舗数・在庫管理・決済会計連携で選ぶ判断軸

1. 業種で必要な機能が変わる。 飲食店はテーブル管理とオーダー連携(詳しくは飲食店のIT活用ガイド)、小売店はバーコード対応と在庫管理(小売・ECのIT活用で全体像を解説)、美容室・サロンは予約システムや顧客カルテとの連携が決め手になります。

2. 店舗数。 1店舗なら無料プランで足りることが多く、2店舗以上を本部で一元管理するなら、スマレジの有料プランやユビレジが候補になります。

3. 在庫管理の深さ。 「売れたら在庫が減る」だけなら無料プランでも可能ですが、棚卸・発注点の管理・EC在庫との連動まで必要なら有料プランが前提です。

4. 既存の決済導入状況。 すでにAirペイを使っているならAirレジ、Squareで決済しているならSquareのレジが最短です。これから決済ごと入れるなら、キャッシュレス決済の比較とセットで設計すると手数料と機器をまとめて最適化できます。売上データを会計ソフトへ自動連携できるかも、毎月の経理の手間を左右する確認点です。

場面別の結論をまとめると次のとおりです。

  • 開業したての個人カフェ → Airレジ+Airペイ(固定費0円で一通りそろう)
  • 週末のマルシェ出店・キッチンカー → Square(端末4,980円から持ち運べる)
  • 商品点数の多いアパレル・物販 → スマレジ(在庫とECに強い)
  • 客席の多い居酒屋・レストラン → ユビレジ、またはスマレジのフードビジネスプラン
  • すでに決済端末がある店 → ユビレジなど連携型でレジだけ追加

導入の流れ:申込みから稼働まで

POSレジ導入で申込み・審査・商品登録・機器接続・テスト会計を進める流れ

  1. レジアプリの申込み:アカウント作成は無料で、レジ機能は当日から試せます。メニューや商品の登録を先に進めておきましょう。
  2. キャッシュレス決済の加盟店審査:カードブランドごとに審査があり、利用開始まで数日〜数週間かかります。承認されたブランドから順に使い始められるサービスもあります。
  3. 機器の設置とテスト会計:決済端末・レシートプリンターを接続し、商品マスタと消費税の設定を確認して、実際の会計を一度通してみます。

開店日や繁忙期に間に合わせたい場合は、審査期間を見込んで1か月前には申し込んでおくと安心です。

よくある失敗3つ

POSレジ選びで手数料・周辺機器・プラン範囲を見落とす失敗例

失敗1:決済手数料を「率」のまま放置する。 月商100万円・キャッシュレス比率50%の店なら、手数料3.24%で月およそ16,200円、年間では約19万円の負担です。2.48%が適用されれば年間約15万円となり、差額は年4万円超。月額が0円かどうかより、手数料率と売上規模の掛け算のほうが総コストを大きく左右します。

失敗2:周辺機器とiPad本体の費用を忘れる。 レジアプリが0円でも、iPad・レシートプリンター・キャッシュドロアなどは別売りです。スマレジの公式サイトでは周辺機器一式の導入例として約25万〜34万円(税込)が示されており、フル装備にすると無料レジでも初期投資は数十万円になり得ます。最小構成で始めて、必要な機器だけ買い足すのが安全です。

失敗3:無料プランの範囲を確かめず、後から乗り換えになる。 複数店舗の一元管理や本格的な在庫管理は有料プランの領域です。商品データや売上履歴の移行には手間がかかるため、1年後の店の姿(店舗数・商品点数・スタッフ数)を想定してから選びましょう。

まとめ:月額より「手数料×売上」で選ぶ

POSレジを月額だけでなく総コストと業種適合で選ぶまとめ

POSレジの比較では月額0円の文字に目が行きがちですが、総コストを決めるのは決済手数料と周辺機器です。手数料率には各社とも中小事業者向けの優遇条件があるため、まず自店の売上規模で適用の可否を確かめる。そのうえで、業種に合う機能(飲食のオーダー連携・小売の在庫管理・サロンの予約連携)で絞り込む。この順番で選べば大きく外しません。

「レジ・決済・在庫・会計をどうつなげて効率化するか」を自店の数字で詰めたい場合は、店舗業務の全体設計から一緒に考えられます。お気軽にご相談ください

関連記事

よくある質問

POSレジと普通のレジの違いは?

従来のレジが『会計(お金の計算)』中心なのに対し、POSレジは会計に加えて『何が・いつ・いくつ売れたか』を記録し、売上分析・在庫管理・顧客管理まで行えます。タブレットとアプリで使えるものが主流で、導入コストを抑えつつ、データを経営に活かせるのが大きな違いです。

無料で使えるPOSレジはある?

あります。SquareとAirレジはレジ機能を月額0円で使え、スマレジも1店舗ならスタンダードプラン(月額0円)で基本機能を利用できます。ただしキャッシュレス決済の手数料(対面カードでおおむね1.98〜3.25%)や、iPad・レシートプリンターなどの機器代は別途かかります。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。

POSレジのキャッシュレス決済手数料はどのくらい?

対面のカード決済でおおむね1.98〜3.25%が目安です(2026年6月時点)。Squareは年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の中小事業者で2.5%、Airペイは通常3.24%(ディスカウントプログラム適用で2.48%)、スマレジのPAYGATEは条件を満たすと1.98%からです。適用条件や対象ブランドが各社で異なるため、自店の売上規模に当てはめて確認しましょう。

飲食店と小売店で選ぶPOSレジは違う?

必要な機能が異なります。飲食店はテーブル管理・オーダー連携・席数管理など、小売店は商品点数の多い在庫管理・バーコード・ECとの在庫連携などが重要です。汎用POSでも対応できますが、業種特化型や、その業種の機能が充実したサービスを選ぶと運用がスムーズです。

申込みからレジが使えるまでどのくらいかかる?

レジアプリ自体はアカウント作成後すぐに使えます。一方、キャッシュレス決済はカードブランドごとの加盟店審査があり、利用開始まで数日〜数週間かかるのが一般的です。開店日や繁忙期に間に合わせたい場合は、1か月ほど余裕を持って申し込むと安心です。