ネットショップの手数料・料金比較|BASE・STORES・Shopify等4社
商品の写真も説明文も用意できた。あとは「どのサービスでショップを開くか」だけが決まらない。ネットショップ作成サービス選びでは、多くの方がここで足踏みします。BASE・STORES・Shopify・カラーミーショップと候補は多いのに、月額と手数料の体系がばらばらで、そのままでは比べられないからです。
最初に結論です。
- 売れるかまだ未知数。無料で出してみたい → STORES(フリー)かBASE(スタンダード)
- 月商20万円前後が見えてきた → STORES(スタンダード)・カラーミーショップ(レギュラー)・Shopify(ベーシック)など月額ありのプランが総額で逆転
- 本格的に伸ばす。将来は海外販売も → Shopify
- デザインを細かく作り込みたい → カラーミーショップかShopify
ポイントは「月商によって損得が入れ替わる」構造を知っておくことです。公式の実額と試算で具体的に見ていきます。
ネットショップ作成サービスとは

楽天市場やAmazonのような「モールへの出店」とは別に、自社専用のネットショップを持てるサービスです。商品登録・カート・決済・デザインが一式そろっており、専門知識がなくても開店できます。集客力を借りられるモールと、利益率とブランドを取りやすい自社ECの違いはECモール出店と自社ECの違い・選び方で解説しています。
主要4サービスの料金・手数料を実額で比較

| サービス/プラン | 初期費用 | 月額 | 決済手数料 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円 | 0円 | 3.6%+40円 | サービス利用料3% |
| BASE グロース | 0円 | 19,980円(年払いは月16,580円) | 2.9% | サービス利用料0円 |
| STORES フリー | 0円 | 0円 | 5.5%から | 販売手数料なし |
| STORES スタンダード | 0円 | 3,960円(年払いは月3,300円) | 3.6%から | 販売手数料なし |
| Shopify ベーシック | 0円 | 4,850円(年払いは月3,650円) | 3.55%(オンラインのカード決済) | 外部決済サービス利用時は別途2% |
| カラーミーショップ フリー | 0円 | 0円 | 6.6%+30円から | 販売手数料0円 |
| カラーミーショップ レギュラー | 3,300円 | 4,950円 | 3.4%から | 販売手数料0円 |
※料金・手数料は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。最新・詳細は必ず公式サイトでご確認ください。 ※BASE・STORES・カラーミーショップは税込表記、Shopifyは公式料金ページの表示額です。 ※BASEはPayPay・Amazon Pay・PayPal決済で決済手数料に1%加算。売上の振込時に振込手数料250円(申請額2万円未満は別途事務手数料500円)がかかります。STORESはPayPal・あと払い(ペイディ)・楽天ペイ・PayPay残高・Amazon Payなどの決済はフリー6.5%・スタンダード4.6%です。
構造として押さえたいのは、BASEスタンダードは「決済手数料3.6%+40円」に「サービス利用料3%」が重なり、合計で売上のおよそ7%弱になる点です。一方、STORESフリーは5.5%の一本で、無料で始める場合の手数料率としては低い水準です。
各サービスのひとこと評
- BASE:プランによる機能差がなく、無料でほぼ全機能を使えます。購入者向けアプリからの流入が期待できるのも特徴です
- STORES:フリープランの5.5%は無料勢では最安水準。実店舗向けの決済・レジサービスとの連携も視野に入ります
- Shopify:円建てでベーシック月4,850円(月払い)。テーマとアプリによる拡張性、海外販売への強さは別格です。短期間の無料体験あり(条件は公式で確認)
- カラーミーショップ:GMOペパボ運営の国産老舗。全プラン販売手数料0円で、HTML・CSS編集などデザインの自由度が高め。レギュラー以上は30日間の無料体験があります
月商別シミュレーション:どこから有料プランが得か

月額と手数料の合計を実額で試算します。前提は次のとおりです。
- 売上は全額クレジットカード決済(各社の標準料率で計算)
- 月額は月払いの料金。初期費用・振込手数料は含まない
- 件数連動の手数料(BASEの40円/件、カラーミーの30円/件)は客単価5,000円(月商10万円=20件)で計算
| プラン(月払い) | 月商10万円 | 月商30万円 | 月商50万円 | 月商100万円 |
|---|---|---|---|---|
| BASE スタンダード | 7,400円 | 22,200円 | 37,000円 | 74,000円 |
| BASE グロース | 22,880円 | 28,680円 | 34,480円 | 48,980円 |
| STORES フリー | 5,500円 | 16,500円 | 27,500円 | 55,000円 |
| STORES スタンダード | 7,560円 | 14,760円 | 21,960円 | 39,960円 |
| Shopify ベーシック | 8,400円 | 15,500円 | 22,600円 | 40,350円 |
| カラーミーショップ レギュラー | 8,350円 | 15,150円 | 21,950円 | 38,950円 |
※上記の前提で当社が独自に計算した概算です。決済手段の構成・客単価・年払い割引によって変わります。
この表から読み取れる損益分岐は3つです。
- 月商約21万円で、STORESフリーよりスタンダードが安くなる(5.5%と「月3,960円+3.6%」の交点。年払いなら約17万円まで下がる)
- 月商10万円台前半で、BASEスタンダードよりカラーミーレギュラーなど月額ありのプランが安くなる。合計約7%の手数料は、月商が小さいうちにだけ合理的な構造です
- BASE内では月商約44万円でグロースプランが逆転(年払いなら約37万円)。月商50万円ならグロースのほうが月2,500円ほど安い計算です
つまり「無料プランが得なのは月商おおむね20万円まで」が一つの目安。裏を返せば、テスト販売の段階で月額を払う必要はありません。
選び方の5つの判断軸

- 月商規模:上の表で自社の想定月商の列を見る。迷ったら無料で始めて、逆転ラインを超えたら有料プランへ
- 集客のあて:作っただけでは売れません。SNSや検索で自力集客するのか、モールの集客力を借りるのかを先に決めます(自力でやるならWeb集客の始め方を参照)
- デザインの自由度:テンプレートで十分ならどれでも可。ブランドの世界観を作り込むなら、HTML・CSS編集ができるカラーミーショップや、テーマ・アプリが豊富なShopify
- 決済手段:顧客層に合わせて、コンビニ払い・後払い・各種キャッシュレス決済への対応を確認
- 実店舗・在庫との連携:実店舗があるならPOSレジとの在庫・顧客連携、卸や複数販路があるなら在庫・受発注システムとの接続性も確認
業種ごとの勘所は小売・ネットショップ(EC)のIT活用ガイド、食品・農産物の直販は農業・農業法人のIT活用ガイドも参考になります。
開店までの手順

- 商材と想定月商を決める:シミュレーションのどの列に近いかで、サービスが絞れます
- 無料プランでアカウント開設:STORESやBASEなら、その日のうちに形になります
- 特定商取引法の表記・決済・配送を設定:個人なら住所・電話番号の非公開設定の有無も確認
- 商品登録と試験注文:自分で1件購入し、手数料と入金サイクルを実額で確かめる
- 集客導線を作ってから本格オープン:SNS・検索・広告のどれで人を呼ぶかを決めておく
デザインや初期構築だけプロに任せる選択肢もあります。費用感はECサイト制作を外注する依頼ガイドにまとめています。
よくある失敗

- 「月額0円」だけで選ぶ:月商が伸びると手数料の総額で逆転されます。半年後の想定月商で試算してから選びましょう
- 開店をゴールにしてしまう:ネットショップは開店後の集客が本番です。集客の計画がないまま開くと、アクセスがないまま手数料の安さを比べた意味すらなくなります
- 運営の手間を見積もらない:受注処理・梱包発送・問い合わせ対応は毎日発生します。人手が足りないならEC運用代行の活用も含めて体制を設計しましょう
まとめ

ネットショップ作成サービスの料金は、月商20万円前後を境に「無料プラン有利」から「月額あり有利」へ入れ替わるのが本質です。まずはSTORESフリーやBASEで小さく検証し、売上が見えたら手数料率の低い有料プランへ。デザインや拡張性を求める段階では、カラーミーショップやShopifyが受け皿になります。
「立ち上げから集客・運営まで、何を自社でやり、何を外に任せるか」を整理したい場合は、一緒に設計できます。お気軽にご相談ください。
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よくある質問
ネットショップは無料で始められる?
BASE(スタンダード)・STORES(フリー)・カラーミーショップ(フリー)は初期費用・月額0円で開設できます。ただし売れるたびに、BASEは決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%、STORESは5.5%から、カラーミーショップは6.6%+30円からの手数料がかかります(2026年6月時点)。完全無料ではなく「売れたら払う」仕組みです。
Shopifyと国産サービス(BASE・STORESなど)の違いは?
Shopifyはベーシックプランが月4,850円(月払い)からの有料制で、テーマ・アプリによる拡張性と海外販売への対応力が強みです。BASE・STORESは無料で始められる手軽さが強みで、小さく試す段階に向きます。月商が安定して数十万円を超え、機能やデザインを伸ばしたい段階で、Shopifyやカラーミーショップを検討するのが一つの目安です。
モールに出すのと、自社でネットショップを作るのはどちらがいい?
集客力を借りたいなら楽天・Amazonなどのモール、ブランドづくりや利益率を重視するなら自社ネットショップ、が基本の考え方です。両方を併用する企業も多くあります。詳しくは『ECモール出店と自社ECの違い・選び方』の記事で解説しています。
手数料は実際どのくらいかかる?
月商10万円が全額クレジットカード決済の場合、STORESフリーで約5,500円、BASEスタンダードで約7,400円(客単価5,000円の場合)が目安です。月商30万円になると、STORESスタンダードやカラーミーレギュラーなど月額ありのプランのほうが総額で安くなります。本文のシミュレーション表で月商別の実額を確認できます。
あとから別のサービスに乗り換えられる?
商品データは移行できても、ショップのURL・顧客アカウント・レビューは引き継げないことが多く、乗り換えのたびに集客の積み上げを失いがちです。最初から『月商が伸びたらどのプランに上げるか』まで見据えて、同じサービス内でプラン変更できるものを選ぶと安全です。