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クラウドPBX比較|料金・スマホ内線化で選ぶおすすめ

クラウドPBX比較|料金・スマホ内線化で選ぶおすすめ

外出先で大事な商談電話に出られず、折り返したら相手はもう別の業者と話を進めていた。事務所には誰かが電話番のために残らざるを得ず、月の電話代と古いビジネスフォンの保守費だけは毎月きっちり出ていく。こうした「電話に縛られる」状態を解きほぐすのが クラウドPBX です。電話交換機をクラウドに置き、スマホやPCを内線として使うことで、機器代と工事をなくし、どこにいても会社の番号で電話を受けられるようになります。

ただ、サービスごとに料金の組み立て方がまるで違い、「1内線いくら」だけ見ても実際の月額が読めません。そこで主要5社の初期費用・月額を実額で並べ、スマホ内線化・既存番号の引き継ぎ・規模別の結論まで、契約前に迷わないための判断軸を整理します。

※機能・料金・仕様は変わり得ます。本記事は選び方の整理です。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

結論:タイプ別おすすめ

規模と用途で選ぶクラウドPBXのおすすめタイプ

細かい比較に入る前に、迷ったときの結論を先に示します。

  • 20人前後でまとめて電話環境を刷新したいなら MOT/TEL。月額5,980円で20内線まで使え、内線通話・転送が0円。1内線あたりの単価がもっとも下がる。
  • 1〜数人の小規模・スモールスタートなら TramOneCloud のEssential楽天コネクト SmaCom。1ユーザー1,000円前後から、最低1ヶ月単位で始められる。
  • 問い合わせ対応や営業電話が多く、通話の文字起こし・分析まで使いたいなら Dialpad。AI機能ありプランで通話の自動文字起こし・要約までこなす。
  • 同時に多数の電話番号・席を扱うコールセンター寄りの用途なら 楽天コネクト SmaComナイセンクラウド。席数・内線数で柔軟に積み上げられる。

以下で、料金とできることの実態を詳しく見ていきます。

クラウドPBXとは

従来のビジネスフォンとクラウドPBXの違い

PBX(電話交換機)の機能を、クラウド上で提供するサービスです。従来のビジネスフォンとの違いを整理すると次のとおりです。

従来のビジネスフォンクラウドPBX
機器オフィスに専用機器・配線が必要原則不要(スマホ・PCで利用)
初期費用機器・工事費がかかる抑えやすい
設置場所オフィス内に限定場所を問わない(ネット環境)
テレワーク会社の電話を受けにくいスマホで会社番号の発着信が可能
増設・移転工事が必要設定で柔軟に対応

ポイントは、電話を「ハードウェア」から「ソフトウェア+回線契約」へ置き換えること。これにより、人が増えても工事ではなく設定で対応でき、在宅・出張中でも会社の番号で電話に出られるようになります。

主要クラウドPBX5社の料金を実額比較

クラウドPBX料金を基本料と番号費用と通話料で比較する図解

クラウドPBXの料金は、大きく「1人(1内線)あたり課金型」と「内線数まとめて定額型」に分かれます。まず月額の基本構造を一覧にします。

サービス初期費用月額(基本)課金の単位無料トライアル
MOT/TEL29,800円5,980円(20内線まで)内線数まとめて定額無料デモあり
Dialpad(ソフトバンク提供)1,000円/ライセンス(Standard・AIなし)1ユーザーあたり30日間(最大15ライセンス)
TramOneCloud公式に明示なし(要確認)システム5,000円+1,000円/ユーザー(Essential)システム料+ユーザー課金トライアル環境あり
楽天コネクト SmaCom0円(番号発行手数料500円/番号)600円/ID1IDあたり要問い合わせ
ナイセンクラウド10,000円2,000円〜(ライト・1内線)内線数まとめて定額要問い合わせ

※すべて税別/税抜表記。Dialpad・MOT/TELは税別、SmaCom・ナイセンクラウドの公表値も税抜が基本です。

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

この表だけだと「結局いくら払うのか」が見えにくいので、もう一段踏み込みます。

「1内線あたり」で見るとどう変わるか

たとえば社員10人で代表番号を使い回すケースで、月額の基本料(回線・通話料を除く)をざっくり試算すると次のようになります。

サービス10人で使うときの月額イメージ補足
MOT/TEL5,980円(20内線まで定額)10人なら1人あたり約598円。20人まで増えても料金は変わらない
楽天コネクト SmaCom6,000円(600円×10ID)スマホアプリ利用は別途200円/IDの公表あり
TramOneCloud(Essential)15,000円(5,000円+1,000円×10)システム基本料が乗るため少人数だと割高
Dialpad(Standard・AIなし)10,000円(1,000円×10)AIありプランは1ライセンス2,500円〜
ナイセンクラウド(プロ)10,000円(5内線)+追加内線分5内線まで定額、6人目以降は1内線1,000円

※上記は基本料の概算で、別途050番号・0AB-J番号の基本料や通話料がかかります。

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

ここで見えてくるのが、MOT/TELの「20内線まで定額」の強さです。10人でも20人でも月5,980円なので、人数が多いほど1内線あたりが安くなります。逆に1〜3人の少人数なら、ユーザー課金型(SmaComやDialpad)の方が無駄なく始められます。TramOneCloudはシステム基本料5,000円が固定で乗るため、人数が少ないと割高に見えますが、30人規模に増えるとユーザー単価の安さが効いてきます。

番号の費用も忘れずに

月額の基本料とは別に、電話番号の費用が必ずかかる点に注意してください。各社の公表値は次のとおりです。

  • 楽天コネクト SmaCom:IP電話(050番号)の月額基本料は1番号380円、2番号目以降は100円。SmaCom契約には050番号が1番号必要。
  • Dialpad:Connectプランは1ライセンスにつき050番号が1番号含まれる。0AB-J番号を使う場合は基本料500円/番号、開通工事費1,000円/番号、番号ポータビリティ工事費2,000円/番号。
  • MOT/TEL:内線通話料・転送料は0円。外線通話料は利用回線事業者の料金に準じる(公式例:8円/3分)。

※料金は2026年6月時点の各社公式サイトの公表情報です。改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

つまり実際の月額は「基本料 + 番号の基本料 + 通話料」の合計で考える必要があります。見積もりを取るときは、この3点セットで各社に出してもらうと比較がぶれません。

できること(機能)で見る違い

クラウドPBXの基本機能と拡張機能のマップ

料金が近いときは、機能で選びます。クラウドPBXの基本機能はどのサービスも共通ですが、上位機能で差が出ます。

  • 会社の代表番号での発着信(スマホ・PC):全社共通。クラウドPBXの中核。
  • 内線・転送・保留・代表着信:全社共通。事務所内の電話機と同じ感覚で使える。
  • 拠点間の内線通話:全社共通。複数拠点を1つの内線網でつなげる。
  • 通話録音・着信履歴の管理:多くのサービスで対応。コンプライアンスやクレーム対応で重宝する。
  • IVR(自動音声応答):「営業は1番、サポートは2番」のような振り分け。TramOneCloudはEssentialから対応。
  • AIによる通話の文字起こし・要約:Dialpadの強み。AI機能ありプランで通話内容を自動でテキスト化・要約する。
  • ビジネスチャットやCRMとの連携:サービスによる。問い合わせ情報を一元管理したい場合に効く。

電話の「数」より「中身」を改善したい場合、たとえば営業電話の質を上げたい、問い合わせ対応の引き継ぎを楽にしたいなら、AIや録音・文字起こしまで含めて選ぶ価値があります。

選び方の判断軸

クラウドPBXを選ぶときの判断軸チェックリスト

どこを重視するかで答えが変わります。優先度の高い順に整理しました。

  1. 規模と課金タイプの相性:20人前後でまとめるなら定額型(MOT/TEL)、少人数で増減があるならユーザー課金型(SmaCom・Dialpad)が無駄がない。
  2. 番号の引き継ぎ:今の03・06番号を残したいかどうか。残すなら双方向番号ポータビリティ対応が必須(後述)。
  3. スマホ対応の使い勝手:スマホアプリの安定性、会社番号での発着信、着信の取りこぼしにくさ。
  4. 音質・安定性:ビジネス利用に耐える通話品質か。クラウドPBXはネット回線の質に左右されるため、回線も合わせて見直す。
  5. 必要な機能:転送・録音・IVR・AI文字起こしなど、自社の電話業務に効く機能があるか。
  6. サポート・導入支援:初期設定や番号移行を任せられるか。電話まわりは設定でつまずきやすい。
  7. 最低利用期間:お試ししたいなら1ヶ月単位で解約できるサービス(MOT/TEL・SmaComなど)が安心。

場面別の結論

場面別に見るクラウドPBXの選び方

  • テレワーク中心で、社員のスマホを内線化したい → ユーザー課金型(Dialpad・SmaCom)。人数分だけ契約でき、スマホアプリの完成度で選ぶ。
  • 20人規模の事務所の電話を丸ごと刷新したい → MOT/TEL。定額で内線数を気にせず使え、内線通話が0円。
  • 個人事業・数人の会社で固定電話を持ちたい → ナイセンクラウドのライト/ペア、TramOneCloudのEssential。小規模プランで月数千円から。
  • 問い合わせ・営業の通話品質を底上げしたい → DialpadのAI機能ありプラン。文字起こし・要約で対応の質を可視化。

既存番号(03・06)は引き継げるのか

既存番号をクラウドPBXへ引き継ぐ確認ポイント

中小企業がもっとも気にするのが「今の番号を変えたくない」という点です。結論から言うと、次のとおりです。

  • 03・06などの市外局番付き(0AB-J番号):双方向番号ポータビリティに対応していれば引き継げる場合が多い。ただし同じ市外局番エリア内での移行が基本で、利用中の回線種別(フレッツ光・光コラボなど)が移行先に対応している必要がある。
  • 050から始まるIP電話番号:番号ポータビリティの対象外。引き継げない。

引き継ぎ可否は番号の発番元や契約状況で変わるため、必ず契約前に各社へ「この番号は引き継げるか」を具体的に確認してください。引き継げない場合は、新しい050番号や0AB-J番号を新規発番することになります。

導入の手順とよくある失敗

クラウドPBX導入手順とよくある失敗

導入の流れはおおむね次のとおりです。

  1. 現状把握(内線数・必要機能・既存番号の有無)を整理する
  2. 2〜3社に同条件で見積もりを依頼する(基本料+番号+通話料の3点セット)
  3. 無料トライアル・デモでスマホアプリの使い勝手と音質を確認する
  4. 番号ポータビリティの可否と移行スケジュールを確定する
  5. 設定・テスト後に本番切り替え、旧回線を解約する

つまずきやすいのは次の3点です。

  • 失敗1:番号の引き継ぎ可否を契約後に確認した → 引き継げない番号だと、名刺・Webサイト・取引先への周知をやり直すことになる。見積もり段階で必ず確認する
  • 失敗2:基本料だけで比較してしまった → 番号の基本料や通話料を入れずに比較すると、安いと思った社が実は割高だったというズレが起きる。3点セットで揃える。
  • 失敗3:ネット回線が貧弱なまま導入した → クラウドPBXは回線品質がそのまま音質に出る。通話が途切れる・遅延すると現場が混乱するため、回線の見直しとセットで検討する

電話業務全体を見直す

電話代行やチャットボットを含めた電話業務見直し

電話のクラウド化と合わせて、「そもそも電話対応をどう減らすか」も検討すると効果的です。受電の一部を外部に任せる電話代行・コールセンター代行、よくある問い合わせを自動化するAIチャットボット問い合わせフォームとの組み合わせで、電話業務の負担を大きく減らせます。クラウドPBXで「どこでも出られる」状態を作りつつ、受ける電話そのものを減らす。この両輪で効果が最大化します。

まとめ

クラウドPBX比較で確認すべき要点

クラウドPBXは、電話のコスト削減とテレワーク対応を同時に実現できる、働き方を変える選択肢です。料金は「基本料+番号+通話料」の合計で比較し、規模に合った課金タイプを選ぶのが最大のコツ。20人規模なら定額のMOT/TEL、少人数ならユーザー課金のSmaComやDialpad、AI活用ならDialpadが有力です。音質・スマホ対応・番号引き継ぎ・費用・機能・サポートを軸に、ネット回線の見直しとセットで検討しましょう。

クラウド化はテレワーク環境の整備とも相性がよく、オフィスが使えない状況でも電話対応を続けられるBCP対策にもつながります。通話・データの扱いは情報セキュリティ対策も合わせて確認しておくと安心です。電話代行やチャットボットと組み合わせれば、電話業務全体を効率化できます。

「電話を含めた業務環境・テレワークの仕組みをどう整えるか」を相談したい場合は、一緒に設計できます。お気軽にご相談ください

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よくある質問

クラウドPBXとは何ですか?

電話交換機(PBX)の機能をインターネット上(クラウド)で提供するサービスです。従来は会社に物理的な電話交換機を設置していましたが、クラウドPBXならスマホやPCをインターネット経由で内線電話として使えます。会社の代表番号での発着信や内線・転送を、場所を問わず利用できるのが特徴です。

クラウドPBXの料金はどれくらいかかりますか?

1ユーザー(1内線)あたり月額1,000円前後が目安です。たとえばTramOneCloudのEssentialは1ユーザー1,000円+システム基本料5,000円(月額・税抜)、Dialpad(ソフトバンク提供)のStandardは1ライセンス1,000円(税抜)から。MOT/TELは月額5,980円で20内線まで(初期29,800円・税別)とまとまった内線数を一括契約する形です。これに050番号や0AB-J番号の基本料・通話料が加わります。料金は2026年6月時点の各社公式情報で、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

スマホで会社の電話番号を使える?

多くのクラウドPBXでは、スマホアプリから会社の代表番号で発着信ができます。外出先や在宅勤務でも会社の電話を受けられ、個人のスマホ番号を相手に知らせずに済みます。番号の引き継ぎ(既存番号が使えるか)はサービス・条件により異なるため、導入前に確認しましょう。

今使っている電話番号(03や06)はそのまま引き継げますか?

03・06などの市外局番付き(0AB-J番号)は、双方向番号ポータビリティに対応していれば引き継げる場合が多いです。ただし同じ市外局番エリア内での移行が基本で、利用中の回線種別が移行先に対応している必要があります。050から始まるIP電話番号はポータビリティの対象外です。引き継ぎ可否は番号の発番元や条件により変わるため、契約前に各社へ確認してください。

従来のビジネスフォンと何が違う?

従来のビジネスフォンは、オフィスに専用の機器・配線を設置する必要があり、初期費用や工事、増設・移転の手間がかかりました。クラウドPBXは専用機器が原則不要で、スマホアプリなどで使えるため、初期費用を抑えやすく、テレワークや拠点間の連携にも柔軟に対応できます。

小規模(1〜5人)でも導入する意味はありますか?

あります。1人用・2人用の小規模プランを用意するサービスがあり、スマホアプリだけで代表番号の発着信・転送・留守電を使えます。専用機器も工事も不要なので、固定電話を1本引くより安く、外出が多い少人数の会社ほど「電話のために事務所にいる」状態から抜け出せる効果が大きいです。